コンパクトカー比較ランキング2019|低燃費で人気の小型車

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フォルクスワーゲン「ポロ」燃費22.2km/L、価格199万~|メリット・デメリット(欠点)

   

新型VWポロは2009年10月に日本で発売が開始され、現行モデルで5代目になります。1.2Lにダウンサイジングした直列4気筒ターボを搭載した事により、燃費は旧型より5%程度向上に成功し、平成27年度燃費基準+10%を達成しています。

2014年8月のマイナーチェンジでは、7代目ゴルフなどにも採用されている先進の予防安全装備フロントアシストプラス・マルチコリジョンブレーキシステム・ドライバー疲労検知システムの3点が全車に標準装備され、このクラスではトップレベルの安全性能を誇ります。

ポロのメリット(良い点)

①JC08モード22.2km/Lとプジョー208を圧倒。

1.2LTSIエンジン&スタート・ストップシステム搭載した新型VWポロは、JC08モード22.2km/Lの低燃費を実現しています。輸入車コンパクトカーでライバル車になるプジョー208と比べると18.2km/Lとなっており、4.0km/L上回っています。
さすがに国産コンパクトカーのフィット(26.0km/L)・デミオ(24.6km/L)と比べるとやや劣っていますが、そこまで差は大きくなく普段の足としても十分に使えるレベルです。

②エントリーグレードは199万円~と十分手の届く価格に。

エントリーグレードのTSIトレンドラインの車両本体価格が199万円~の新型VWポロは、100万円台から買える輸入車SUVでは数少ない車種になります。装備・性能・ブランド等が異なるため一概には比較出来ませんが、プジョー208とは同程度(199万円~)の価格となっており、輸入車コンパクトカーとしては妥当な価格設定と言えます。
国産車のフィット・デミオなど比べるとHV仕様・ディーゼル仕様が買える値段なのでさすがに価格差は感じますが、検討してみる価値はありそうです。

③大きめの収納が適度に揃っており、使い勝手は良好。

新型トゥインゴは、センターコンソールにはドリンクホルダー・12V電源ソケット・スマートフォンを置けるスペースが確保されています。グローブボックスも大きく、車検証入れなどを格納するには最適です。
またアームレストは長さ260mm×幅80mm×深さ40mmと大きめの収納スペースとなっており、眼鏡ケースなどちょっとした小物なら十分に入ります。後席はやや少なめではありますが、最低限の装備は付いており、全体的に使い勝手は良好です。

④最小回転半径は4.9mと国産車並みの取り回しの良さ。

全(長3,995mm×幅1,685mm×高1,460mm)の新型VWポロは、旧型より全長が80mm・全幅が20mm大きくなっていますが、5ナンバーサイズにしっかりと抑えてあり、女性や運転歴の浅い方でも運転のしやすい車種になります。
また最小回転半径は4.9mと輸入車コンパクトカーでは珍しく5.0mを切っています。(プジョー208は5.4m)フィット(4.9m)やデミオ(4.7m)などの国産車並みの取り回しの良さとなっており、Uターンなども楽々出来ます。

⑤オールイン・セーフティーの搭載により、高い安全性を確保。

総合安全技術コンセプトであるフォルクスワーゲンオールイン・セーフティーを搭載する新型XWポロは、ミリ波レーダーにより衝突の軽減や回避を行なうプリクラッシュブレーキシステムのフロントアシストプラス・2次衝突を防ぐマルチコリジョンブレーキシステム・ドライバー疲労検知システムなどの先進の予防安全装備を全車に標準装備しています。
アダプティブクルーズコントロールも用意されており、設定された速度を上限に一定の車間距離を維持して走ってくれるので、ドライバーの負担軽減に貢献してくれます。

ポロのデメリット(欠点)

①天地方向・奥行きに制限があり、280~952Lと小さめ。

通常時で奥行き630mm×幅960mm×高さ680mmの新型VWポロは、ラゲッジが底上げされているため天地方向に制限があり、容量は280Lとあまり沢山の荷物は載せられません。
リアシートはダブルフォールディング機構が付いているため、座面を持ち上げる形になり、奥行きが狭いです。奥行きは1,225mmまでしか拡大せず、容量も952Lまでとなっています。その点ライバル車のプジョー208は1,440mmまで拡大し、1,076Lと大容量で使い勝手も良いです。

②90馬力・16.3kgmとやや物足りない走行性能。

新型VWポロは、旧型までの1.6Lモデルから1.2LTSIエンジンにダウンサイジングし、環境性能・燃費を向上させています。しかし走行性能は、最高出力90馬力・最大トルク16.3kgmとトルクは1.2kgm向上しているものの、出力は15馬力ダウンしています。
輸入車でライバル車のプジョー208は、110馬力・20.9kgmとなかなかのスペックとなっており、出力・トルク共にかなりの差があります。ポロには1.4Lエンジンを積んだブルーGTもあるので、走行性能を重視するならそのグレードを選びたいところです。(150馬力・25.5kgm)

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