コンパクトカー比較ランキング2019|低燃費で人気の小型車

コンパクトカー10車種を燃費、価格、人気度など総合的に比較してランキングしています。

ノート/スイフト2台比較|安全性の高さならノート。走り重視ならスイフト

   

ノート(日産)はどんな車?

ノートは2012年9月に日本で発売が開始され、現行モデルで2代目になります。従前モデルの1.5L・1.6Lエンジンからダイウンサイジングし、1.2L直列3気筒エンジンを搭載しました。

またエコスーパーチャージャー搭載モデルも用意するなど、バリエーションにも富んでいます。

今回のフルモデルチェンジでは、直噴ミラーサイクルエンジンと高効率スーパーチャージャーを組み合わせた事により、エコスーパーチャージャー搭載モデルでJC08モード燃費26.8km/Lの低燃費を実現しています。従前モデルと比較すると8.8㎞/L上昇しており、コンパクトカーガソリン車ではトップクラスの燃費水準となっています。

安全面では車輌だけでなく、歩行者にも対応したエマージェンシーブレーキを全車に標準装備するなど安全性にも配慮した車種となっています。基本的な装備も充実しており、完成度の高い1台と言えます。

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スイフト(スズキ)はどんな車?

スイフトは2010年8月に日本で発売が開始され、現行モデルで3代目になります。Bセグメントに初めて挑戦した2代目の良い所は残しつつ、今回のモデルチェンジでは軽量で高剛性な新プラットフォームを採用しています。これによりホイールベースが従前モデルから40mm拡大し、室内の居住性がアップしています。
2013年の夏にはマイナーチェンジを行い、1気筒辺り2個のインジェクターを備えたデュアルジェットエンジンを搭載したモデルを新たに設定しています。JC08モード燃費では、26.4km/Lと1.2L以上のガソリン車ではトップの数値を記録しています。(2013年当時)
走りの面でも1.6Lエンジンを搭載したスポーツグレードにCVT・6M/Tをラインアップし、走りにも拘った車種となっています。

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ノートとスイフトを比較

①安全面ではノートの圧勝。スイフトの自動ブレーキ未設定は残念の一言。

ノートのエマージェンシーブレーキは、約10~80km/hの中高速域で作動し、かつ車輌のみでなく歩行者にも対応してくれるなど、コンパクトカーではトップクラスの性能となっています。これらの先進の安全装備により、予防安全性能アセスメントで最高ランクのASV+を獲得するなど、安全性に定評があります。
対するスイフトは、現行モデルの発売が2010年と古いこともあり、自動ブレーキが未設定となっています。安全面では圧倒的にノートが優れており、かなり遅れをとっています。

②ラゲッジ容量では、ノートがフル乗車時で120Lの差で上回る。

ノートとスイフトのラゲッジスペースを比較すると、ノートはフル乗車時奥行き600mm×幅950mm×高さ800mmで、容量は330Lとこのクラスでは平均的な容量となっています。対するスイフトは、スイフトは奥行き440mm×幅1,000mm×高さ685mmで210Lとクラスワーストレベルです。
使い勝手の面では、リアシートを倒した際に段差の生じてしまうノートより、フラットなフロアになるスイフトの方が良いです。ただし、ノートはラゲッジボードをオプションで追加すればフラットにする事も可能となっており、そこを踏まえれば使い勝手は互角なので、容量が多いノートの方が実用的といえます。

③後席の足元空間はノートが圧倒的に広い。握りこぶしで2.5個分の差が。

室内寸法を比較すると、ノートが室内長2,065mm×室内幅1,390mm×室内高1,255mmとなっており、スイフトに比べてそれぞれ160mm・5mm・30mm広くなっています。またホイールベースがノートが2,600mmに対し、スイフトは2,430mmと170mmも小さく、室内の居住性でも大きく差が付きます。
特に後席でその傾向が見られ、ノートが頭上空間が握りこぶし1.5個・足元が3.5個のスペースを確保しているのに対し、スイフトは頭上が1個・足元が1個とかなり窮屈です。圧倒的にノートの方が後席のスペースは広く、ファミリー層にはノートをおススメします。

④NA・ターボ車共にスイフトが動力性能は上回る。走りの質感も高い。

ノートとスイフトを走行性能で比較すると、ノートがNA車で79馬力・10.8kgm・エコスーパーチャージャー搭載車で98馬力・14.5kgmになっています。対するスイフトは1.3Lモデルで最高出力91馬力・最大トルクが12.0kgm・スポーツモデルで136馬力・16.3kgmとなっています。
NA・ターボ車共にスイフトの方が動力性能は高く、走りは断然スイフトです。また走る・止まる・曲がるといった質感もスイフトの方が上で、走る楽しさをより実感出来ます。

⑤130万円台と軽自動車並みの価格で買えるスイフトの方がお得感あり。

車輌本体価格で比較すると、ノートは147万円~204万円・スイフトは131万円~179万円の価格設定となっており、エントリーグレードで16万円・最上級グレードでは25万円もの差があります。燃費面では同程度の数値となっており、ランニングコストでこの価格差を埋めることも出来ません。
装備・性能が異なるため一概に比較は出来ませんが、軽自動車並みの130万円台から買えるスイフトの方がお得感があります。

まとめ

広さ重視ならノートがおススメ、走り重視ならスイフト。

ノートは4mを超える全長となっており、コンパクトカーではトップクラスの広さを誇ります。ホイールベースも2,600mmと大きめで、居住性・ラゲッジスペース共に優れています。前席・後席共にゆとりのある作りになっており、5人フル乗車でもストレスは少なく、後席を使うことの多いファミリー層には特におススメの車となっています。またエマージェンシーブレーキなどの先進の安全装備もこのクラスでトップの水準となっており、小さな子供のいる家庭でも安心です。
対するスイフトは、3,850mmと扱いやすいサイズに収まっており、運転のしやすい車です。またパワー面ではNA・スポーツモデル共に抜群のスペックとなっており、走りは言う事はありません。後席の広さにはやや難があるので、1人若しくは2人乗りメインで走りを楽しみたい世帯におススメになります。また131万円~と軽自動車並みの価格に抑えた価格設定になっており、割安感があります。初期費用を抑えたい方にはもってこいの1台です。

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