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トヨタ「カローラアクシオ」の良い点・欠点|33.8km/Lクラストップの低燃費

      2019/01/11

カローラアクシオは2012年5月に日本で発売が開始され、現行モデルで2代目です。(歴代としては11代目)先代モデルでラインナップされていた1.8Lモデルは廃止され、新たに1.3Lモデルが設定されてエンジンをダウンサイジングしました。

カローラアクシオ

またハイブリッドモデルを追加し、低燃費需要に対応しています。現在のラインナップは、ガソリン車で1.3Lモデルが1グレード・1.5Lモデルが2グレード、1.5Lエンジン+モーターのハイブリッドモデルが2グレードの合計3モデル5グレードから構成されています。

ハイブリッドシステムは、アクアやカローラフィールダーに搭載されている1.5L直4アトキンソンサイクルの1NZ-FXE型エンジンと交流同期型モーターの組み合わせによる「リダクション機構付THS-Ⅱ」を採用しています。これによりハイブリッド2WD車で33.8㎞/Lの低燃費を実現するなど、トップクラスの燃費水準となっています。(ガソリン2WD車がJC08モード燃費23.4㎞/L)

トヨタ「カローラアクシオ」の良い点(メリット)

①ガソリン車で23.4㎞/L・ハイブリッド車で33.8㎞/Lの低燃費を実現。

ガソリンエンジンとハイブリットエンジンの2モデルを用意しているカローラアクシオは、1.5Lガソリン2WD車がJC08モード燃費23.4㎞/L(4WD車で16.4㎞/L)・ハイブリッド2WD車で33.8㎞/Lの低燃費を実現しています。
ライバル車のグレイスと比較すると、ガソリン2WD車で21.8㎞/L(4WD車で19.4㎞/L)・ハイブリッド2WD車で34.4㎞/Lとややカローラアクシオを上回っていますが、どちらも高水準の燃費数値となっています。
現状ではハイブリッドモデルで負けているカローラアクシオですが、グレイスのバッテリーがリチウムイオン電池に対し、カローラアクシオはニッケル水素を利用しています。一般的にはリチウムイオン電池の方が小型・軽量・高性能と言われており、カローラアクシオにはまだ伸びしろは多いと思われます。

②JNCAP予防安全性能評価で最高ランクASV+・ファイブスター賞を獲得。

先進の安全装備であるトヨタセーフティセンスCを上級グレードのハイブリッドEX・1.5Gに標準装備しているカローラアクシオは、JNCAP予防安全性能評価において、満点で最高ランク「ASV+」・「ファイブスター賞」を獲得しています。
トヨタセーフティセンスCには、レーザーレーダーと単眼カメラを使ったプリクラッシュセーフティシステム、車線逸脱を警告するレーンディスパーチャーアラート、夜間の歩行者などの発見に役立つオートマチックハイビームの3つの機能が備わっており、ドライバーの安全運転を多面的にサポートしてくれます。
ライバル車と比較すると、自動ブレーキステムの作動上限がグレイスが30㎞/hに対し、80㎞/hと範囲が広くなっています。またグレイスには装備のない車線逸脱警告機能も備わっています。安全面で言えば、カローラアクシオが格段に上です。

③先代モデルより0.2m小さい最小回転半径4.9mを実現。取り回しの良さが魅力。

最小回転半径4.9mの新型カローラアクシオは、全長を4,400㎜に設定し、タイヤの切れ角を大きく設定する事で、先代モデルの5.1mより0.2m小さくしました。これにより狭い路地やUターン、縦列駐車などもスムーズに行う事が出来ます。
ライバル車を見てみると、グレイスが最小回転半径5.1mなっており、カローラアクシオの取り回しの良さが良く分かります。視界もカローラアクシオの方が良く、運転のしやすい車となっています。

④水平基調のデザインに変更により、視界は先代モデルより良く。

大きめのフロントガラスを採用し、ダッシュボードを低く設計したカローラアクシオは、広々と見渡せる前方視界となっています。さらにAピラーの形状を細くして、かつ手前に設置した事により、サイドガラスの面積も大きく取れています。これらにより斜め前方の視界も良好で、右左折の際には歩行者を認識しやすくなっています。
また先代モデルのサイドガラスの下端が持ち上がったデザインから、水平基調に変更した事もあり、斜め後方の視界も良くなっています。真後ろは、振り返るとトランクフードの一部が確認でき、車幅感覚も掴みやすいです。

⑤花粉除去モードを搭載したオートエアコンなど、車内を快適にする機能が充実。

カローラアクシオは、家庭用のエアコンなどでも使われているナノイー機能を1.5G以上のグレード・ハイブリッドには全車に標準搭載しています。エアコンのスイッチをONにすると、お肌や髪に優しいマイナスイオンが放出され、車の中でエステ気分を味わう事が出来ます。
またスイッチ1つで花粉を除去してくれるオートエアコン(花粉除去モード付)&プッシュ式ヒーターコントロールパネルを同様に1.5G以上のグレード・ハイブリッド全車に備えています。室内をいつでも心地よく過ごせる機能が充実しているのは、嬉しい限りです。

トヨタ「カローラアクシオ」の欠点(デメリット)

カローラアクシオ

①461Lと容量は十分だが、トランクスルー機構が付いてないのは残念。

カローラアクシオのラゲッジスペースは、奥行き910㎜×幅1,030㎜×高さ550㎜で容量は461Lと大容量なトランクルームとなっています。(ガソリン車の場合も容量は同じ。)横置きで9.5インチのゴルフバッグが4個収まるので、ハイブリッドにしては十分な容量です。ライバル車のグレイスは430Lなので、やや容量は上回っています。
唯一残念なのが、リアシートが倒れないところです。その点トランクスルー機構を備えているグレイスの方が、使い勝手は良くなっています。

②ガソリン・ハイブリッド車共に、走行性能はグレイスに劣る。

1.5Lガソリン車で最高出力109馬力・最大トルク13.9kgmのスペックのカローラアクシオは、街乗りではそこまでパワー不足を感じませんが、坂道や高速走行ではやや物足りなさを感じます。その点ライバル車のグレイスは、132馬力・15.8kgmとパワフルな性能になっており、すいすいと走ってくれます。
ハイブリッド車でも同様で、カローラアクシオがエンジンが74馬力・11.3kgmでモーターが61馬力・17.2kgmに対し、グレイスはエンジンが110馬力・13.7kgmでモーターが29.5馬力・16.3kgmとなっています。
ガソリン車・ハイブリッド車共にグレイスの方が走行性能は優れており、パワー面ではやや劣ります。

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