コンパクトカー比較ランキング2019|低燃費で人気の小型車

コンパクトカー10車種を燃費、価格、人気度など総合的に比較してランキングしています。

アクア/デミオ2台比較|燃費・安全面重視ならアクア、走り・低コストならデミオ。

      2017/06/16

アクア(トヨタ)はどんな車?

新型アクアは、2011年12月に日本で発売開始された新型車になり、トヨタにとっては初代プリウス以来の5ナンバーサイズのハイブリットモデルです。
ラインアップは、1.5L直列4気筒エンジンと高出力のモーターを組み合わせたハイブリッドモデルのみによる構成で、車両本体価格は1,761,382~2,100,109円になります。
最小回転半径はベースグレードで4.9mと取り回しも良く、燃費も良いこともあり、街乗りでは重宝される車種です。

アクアの全体画像

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デミオ(マツダ)はどんな車?

デミオは2014年9月に日本で発売が開始され、現行モデルで4代目になります。2014-2015日本カー・オブ・ザ・イヤー、日本自動車殿堂カーテクノロジーオブサイヤー、2014グッドデザイン金賞など様々な賞を受賞した人気車種です。

ラインナップは1.3Lガソリン車・1.5Lディーゼル車を用意し、2モデル9グレード展開で、車両本体価格は135万円~201万円になります。

ガソリン車には3代目後期型で使われていた13-SKYACTIV、ディーゼル車は1.5L直噴ターボ仕様のSKYACTIV-D 1.5を採用し、ガソリン車で92馬力・12.3kgm、ディーゼル車で105馬力・25.5kgmとパワフルなスペックとなっています。

安全面では、従前モデルには設定のなかった衝突の回避を支援するスマートシティブレーキサポートを13Cを除く全グレードに標準装備するなど、安全性も向上しています。予防安全性能アセスメントでは、最高ランクのASV+を獲得するなど安全性に定評のある車種になります。

デミオについて詳しく見る

アクアとデミオを比較

①自動ブレーキシステムでは、アクアの方が幅広い車速域に対応しており安心。

デミオとアクアは、予防安全性能アセスメントで最高ランクのASV+を獲得するなど安全性に定評のある両者ですが、安全装備ではかなりの差があります。
デミオは、軽自動車などで良く採用されている約4~30km/hの低速域で自動ブレーキが作動するスマートシティーブレーキを搭載していますが、アクアは約10~80km/hの中高速域の車速に対応してくれるToyota Safety Sense Cを搭載しています。アクアの方が幅広い車速域に対応しており、もしもの時も安心です。安全装備の充実度では、アクアに軍配が上がります。

②デミオは、ガソリン・ディーゼル車を設定。4WD車もあり。

アクアは1.5Lエンジンとモーターを組み合わせた1モデル6グレードに対し、デミオは1.3Lエンジンのガソリン車・1.5Lのディーゼル車を用意しており、2モデル9グレードと豊富なラインナップとなっています。(マニュアル車も13Cを除くグレードに設定)
またアクアには4WDの設定がなく2WDモデルしか選べませんが、デミオには4WDモデルも用意されています。ユーザーの需要に対応したきめ細かい設定が準備されており、選択肢が多いのもデミオの魅力の1つです。

③カタログ数値では、燃費はアクアが圧倒。ただ、燃料の価格差を考えると…?

アクアは1.5L小型ハイブリッドシステムを採用した事により、JC08モード燃費37.0km/Lの低燃費を実現しています。(X-URBANは33.8km/L)対するデミオは、ガソリン車24.6㎞/L・ディーゼル車が26.4km/Lとなっており、アクアが圧倒的に上回っています。(ディーセル6MTは30.0km/L)
ガソリン車に関しては比べるまでもありませんが、ディーゼル車は燃料価格が安いこともあり10万kmを超えた辺りから逆転する事もありえます。乗り潰すつもりならデミオを選ぶのもありかもしれません。

④ラゲッジの容量はアクアの方が若干広い。使い勝手はどちらも微妙。

アクアはフル乗車時に奥行き710㎜×幅1,000㎜×高さ815㎜で容量が300Lに対し、デミオは奥行き660㎜×幅950㎜×高さ855㎜で容量が280Lとアクアに軍配が上がります。ただどちらもこのクラスでは平均以下の容量となっており、フル乗車時では9.5インチゴルフバッグを搭載する事は出来ません。(リアシートを倒せばアクアは4個・デミオは3個積載可能)
またどちらもリアシートを倒すと、段差が生じるなどラゲッジの使い勝手もあまり良いとは言えません。一応容量はアクアが上ではありますが、使い勝手・容量ともに良いとは言えず微妙なレベルです。

⑤価格面では135万円から乗れるデミオに軍配。初期コストを抑えるならデミオ一択。

車両本体価格では、デミオは135万円~201万円、対するアクアは176万円~210万円となっており、エントリーグレードで41万円の価格差があります。もちろん装備・性能が異なるため一概には比較出来ませんが、燃費面では10km/L以上アクアが上回っていますが、10万km走ったとしてもこの差を埋めることは出来ません。
20万kmになってくると逆転する事もありますが、あまり現実的とは言えません。コストパフォーマンスだけで言えばデミオの方が有利です。特にハイブリッド車に拘りがないなら、初期費用が抑えられるデミオ一拓です

⑥デミオの方がパワー面では優れている。低回転域で差が付く。

アクアはエンジンが最高出力74馬力で最大トルクが11.3kgm・モーターが61馬力・17.2kgmのスペックに対し、デミオはガソリン車で92馬力・12.3kgm、ディーゼル車で105馬力・25.5kgmとなっています。デミオのガソリン車に関してはアクアと比べても大して差はありませんが、ディーゼル車ではかなり差があります。
またアクアは最大トルクが3,600~4,800回転に対し、デミオは1,500~2,500回転での発揮となっています。低回転域からパワフルなスペックとなっており、走りを楽しむならデミオのディーゼル車の方が面白そうです。

まとめ

燃費面・安全面重視ならアクア、走り・初期費用を抑えたい方にはデミオ。

アクアとデミオを比較してみた結果、燃費はどっちとも言いにくいがアクア有利、安全装備・ラゲッジの容量はアクアに、デミオは割安性・パワー面・選択肢の多さで優れています。

アクアは1.5L小型ハイブリッドシステムの搭載により、JC08モード37.0km/Lの低燃費を実現していますが、デミオもディーゼル仕様を設定し、26.4km/Lとなかなかの燃費水準となっています。

カタログ数値ではアクアが上回っていますが、デミオは軽油と言う事もあり、距離が増えれば増えるほどその差が縮まる傾向になります。今はガソリン価格も落ち着いていますが、今後の動向も考えて長く乗るつもりならデミオを選ぶのもありです。

安全装備は幅広い車速域に対応したアクアが圧勝、ラゲッジも容量が若干多いアクアに軍配が上がります。と言ってもラゲッジの容量はそこまで多くなく、かつ使い勝手もイマイチなので僅差の勝利といった感じです。

対するデミオは、135万円~ガソリン車を用意し、4WD・MTの設定も準備するなど幅広いユーザーに対応しています。またディーゼル仕様では1,500~2,500回転と低回転域から2.5Lエンジン並みのスペックを発揮してくれるため、走りは圧倒的にデミオが勝っています。
燃費面・安全面重視ならアクア、走り・初期費用を抑えたい方にはデミオが向いているのではないでしょうか。

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