コンパクトカー比較ランキング2019|低燃費で人気の小型車

コンパクトカー10車種を燃費、価格、人気度など総合的に比較してランキングしています。

アクア/ノート2台比較|燃費・静粛性ならアクア、広さ・パワー・装備の充実重視ならノート

   

アクア(トヨタ)はどんな車?

新型アクアは、2011年12月に日本で発売開始された新型車になり、トヨタにとっては初代プリウス以来の5ナンバーサイズのハイブリットモデルです。
ラインアップは、1.5L直列4気筒エンジンと高出力のモーターを組み合わせたハイブリッドモデルのみによる構成で、車両本体価格は1,761,382~2,100,109円になります。
最小回転半径はベースグレードで4.9mと取り回しも良く、燃費も良いこともあり、街乗りでは重宝される車種です。

アクアの全体画像

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ノート(日産)はどんな車?

ノートは2012年9月に日本で発売が開始され、現行モデルで2代目になります。従前モデルの1.5L・1.6Lエンジンからダイウンサイジングし、1.2L直列3気筒エンジンを搭載しました。

またエコスーパーチャージャー搭載モデルも用意するなど、バリエーションにも富んでいます。

今回のフルモデルチェンジでは、直噴ミラーサイクルエンジンと高効率スーパーチャージャーを組み合わせた事により、エコスーパーチャージャー搭載モデルでJC08モード燃費26.8km/Lの低燃費を実現しています。従前モデルと比較すると8.8㎞/L上昇しており、コンパクトカーガソリン車ではトップクラスの燃費水準となっています。

安全面では車輌だけでなく、歩行者にも対応したエマージェンシーブレーキを全車に標準装備するなど安全性にも配慮した車種となっています。基本的な装備も充実しており、完成度の高い1台と言えます。

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アクアとノートの比較

①カタログ数値上ではJC081モード燃費10.2m/L差。多走行ならアクア有利。

燃費面で比べてみると、アクアは1.5L小型ハイブリッドシステムを搭載し、JC08モード37.0㎞/Lの世界トップクラスの低燃費を実現しています。対するノートはエコスーパーチャージャー搭載モデルで26.8km/Lとなっています。さすがにハイブリッドモデルであるアクアには及びませんが、ノートもコンパクトカーではトップクラスの数値です。
カタログ数値上では10.2m/L差ですが、実燃費はおそらく7掛け程度なので7.1㎞/L差くらいだと思われます。それでもアクアの方が圧倒的に燃費が良いので、通勤距離が多い人など距離を多く走る方は燃費だけで元が取れるかもしれません。

②歩行者にも対応した自動ブレーキを備えるノートの方が安全性では一歩リード。

ノートとアクアは、予防安全性能アセスメントで最高ランクのASV+を獲得するなどどちらも安全性に定評がありますが、自動ブレーキの性能ではノートに軍配が上がります。
アクアは車速が約10km/h~80km/hの範囲内で作動し、停止車両に対しては自車速度30km/hの場合に衝突の回避あるいは衝突被害の軽減を支援してくれます。それに対しノートのエマージェンシーブレーキは、約10~80km/hの範囲で作動し、停止している車両・歩行者に対して約60km/h未満での速度で作動し、約30km/h以下で衝突回避の能力があります。
作動する車速域は同等ですが、アクアは車輌のみに対し、ノートは歩行者にも対応してくれます。その点では、ノートの方が安全面での対策は1歩リードしています。

③価格差は29万円差。装備が充実しているノートの方がお買い得か?

価格面で比較すると、アクアは176万円~210万円・ノートは147万円~204万円の車両本体価格となっています。装備・性能が異なるため一概に比較は出来ませんが、最も価格の安いエントリーグレードで29万円の差があり、初期費用を抑えたいならノートをおススメします。

またアクアのエントリーグレードであるLには、先進の安全装備であるToyota Safety Sense Cなどはオプション扱いになっているのに対し、ノートは全てのグレードに標準装備させており、装備が充実しています。その辺りを考慮すると、実際の価格差はさらに縮まるので一度必要な装備を挙げて比べてみると良いかもしれません。

④ラゲッジの容量・後席の広さはノートに軍配。

ノートとアクアのラゲッジの容量をを比べると、ノートがフル乗車時で330Lに対し、アクアは300Lとやや狭くなっています。容量はそこまで大きく変わりませんが、室内の広さを比較するとノートが室内長+50mm・室内幅-5mm・室内高が+80mmとなっています。ホイールベースもノートが50m長く、居住性では差がついています。
前席はそこまで変わりませんが、後席はアクアが足元・頭上の空間が特に狭くなっています。身長170㎝の大人が乗車すると、頭上は握りこぶし1つないくらい、足元の空間は1.5個程度となっています。対するノートは頭上1.5個・足元3.5個とアクアに比べて余裕があります。ノートはコンパクトカーではトップクラスの広さを誇っており、後席を利用する機会が多い方にはおススメです。

⑤静粛性は圧倒的にアクアが上。ノートは遮音性にやや難あり。

アクアは静粛性の高いハイブリッドカーの特性に加えて、制振材や高剛性ボディによる振動対策・遮音材によるノイズ対策を徹底しています。また高遮音性ガラスも採用しているので、走行中でも音楽や会話を存分に楽しめます。
対するノートは従前モデルに比べるとかなり良くはなっていますが、ロードノイズや風切音が室内に入ってきます。遮音性はこのクラスではあまり良いとは言えず、特に路面の状況が良くないと結構音が気になります。静粛性ではアクアの方が断然上です。

⑥ノートのスーパーチャージャー搭載モデルは1.5L並みで加速感十分。

アクアはエンジンが最高出力74馬力で最大トルクが11.3kgm・モーターが61馬力・17.2kgmのスペックに対し、ノートのNA車は79馬力・10.8kgmとなっています。ノートのNA車とアクアと比べても大して差はありませんが、エコスーパーチャージャー搭載車になると、98馬力・14.5kgmと1.5L並みでかなり差が付きます。
高速走行などをする機会の多い方は、加速性能の優れたノートの方がストレスなく運転出来るので、おススメです。

まとめ

燃費・静粛性ならアクア、広さ・パワー・装備の充実重視ならノートがおススメ。

アクアとノートを比較してみた結果、燃費・静粛性はアクアに、ノートは装備の充実・パワー面・安全面・広さで優れています。
アクアは1.5L小型ハイブリッドシステムの搭載により、JC08モード37.0km/Lとノートのエコスーパーチャージャーモデル26.8km/Lを大きく上回っています。燃費面では圧倒的な差があり、多走行の人にはメリットがあります。またハイブリッドシステムを採用している事により静粛性は抜群です。ドライブ中の会話を楽しむにはもってこいの1台です。
対するノートは全長が105mm・全高が70mm大きい事もあり、居住性・ラゲッジスペース共にノートが勝っています。フル乗車する機会が多いなら迷うことなく、ノートを選びたいところです。
また車輌本体価格は147万円からエントリーグレードを用意し、歩行者・車輌のどちらにも対応してくれるエマージェンシーブレーキを標準装着しています。装備が充実しており、ノートの方がお得感はあります。
パワー面でもエコスーパーチャージャー搭載車を用意し、アクアを圧倒しています。総合的に判断してノートの方が色々と使いやすい車に仕上がっており、ハイブリッドじゃなくても良いならノートは一考する価値ありです。

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